未経験の転職コラム

2017年3月21日

【連載】あなたの知らない、2030年のシゴト ~「専門サービス分野」編~

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【連載】あなたの知らない、2030年のシゴト ~「専門サービス分野」編~

 2013年、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が「人工知能の発展に伴い、10年後には人間の仕事がなくなる 」というショッキングな論文を発表しました。2015年には 野村総合研究所が同教授と共に「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になるという試算」が公開されています。そして2016年3月、Google社の開発した人工知能(以下AI)の囲碁プログラム『アルファ碁』が プロ囲碁棋士の李セドル九段との対局に勝利をしたのは記憶に新しいニュースです。AIが人間に勝利するのはまだ10年以上掛かるといわれていただけに衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか。
 一方で日本では『2025年問題』と呼ばれる、日本全人口の4人に1人が後期高齢者という超高齢化&少子化社会へと突入するといわれています。リクルートワークス社の調査結果によると「2025 年に向けては、人材不足と人材余剰が同時発生する。“人が余っているの に、人が足りない”、“仕事があるのに、仕事に就けない”というような事象が、広範囲に、ただし局所的には今までよりも解消が難しい形で発生する」とも言われていています。

 そんな中、カナダのCTS inspired minds career2030というサイトで、2030年の仕事として非常に秀逸な視点から仕事事例を公開しているので、数回に分けて紹介したいと思います。

 第4次産業革命 とも言われるAI技術の台頭による産業構造の変化と日本が向かえる社会課題の中で、どのような経験を積みどんなスキルを身に付けるべきかというヒントになるかもしれません。

※inspired minds career2030 とは…

教育と専門的なキャリアパスの視点からカナダの未来ビジョンを示したものです。 カナダの奨学金信託財団によって運営されている、カナダの子供のための高等教育を支援するための奨学金制度の専任販売代理パートナーのCTSが運営しています。

専門サービス分野/Professional Services

●ゲーミフィケーションデザイナーGamification Designer
 あらゆる年代の人々が学ぶのに最適な活用方法はゲーム要素を取り入れることだ。ビデオゲームをデザインすることではなく、ゲームロジックと日常の活動や製品、サービスを組み合わせていくことである。また、怪我、病気などの人生においての壁に直面している人日を助けるため、医者やセラピストもゲームを活用することができる。ゲーミフィケーションデザイナーは人々のモチベーションを高め、時には癒し、より良い顧客体験をしてもらうなど、より良い人生を生きるための習慣をつくることができる。

●弁護士Lawyer
 2030年には、これまで以上に法律によって規律をコントロールすることが難しくなる。貿易、金融、移住、通信技術の発展により世界中の人々がつながるため、国境という概念が衰退していくためである。一国内での基準ではなく、これからは国際法と国際協力が重要となり、それに対応できる弁護士が必要となるだろう。2030年の優秀な弁護士はいくつかの言語が堪能であり、他国との弁護士を緊密に連携している。

●パーソナルウェブマネージャーPersonal Web Manager
 インターネット上での個人情報の不正使用や特定の個人への攻撃は時に非常に大きな問題へと発展していく。パーソナルウェブマネージャーは、自分のデジタルセルフ(デジタル上での自分イメージ)を慎重に表現する必要のある人にとって重要なパートナーとなる。パーソナルウェブマネージャーはハッカー、広報、セキュリティ、カウンセラーのスキルを組合わせることで、顧客の表に出したくない過去への攻撃を回避し、個人のブランドを守っていくことがミッションとなる。

●デジタルメモリアリストDigital Memorialist
 人々は死ぬかもしれないが、データは死なない。膨大なデジタル遺産の収集と管理は簡単ではない。デジタルメモリアリストは死亡した人のオンライン上のアイデンティティのどの部分を残すべきかを残された家族と共に決定していくことが仕事である。人は良い評判を作るのに20年かかるが、一瞬もあれば全てを台無しにしてしまう(例えば恥ずかしいセルフィや不適切なチャット内でのコメントなどによって)。従ってデジタルメモリアリストはオンライン遺産の不本意な瞬間を編集していく必要がある。このポジションは優れたインタビュースキル、オンラインリサーチ経験が欠かせない。

●カンパニーカルチャーアンバサダー(会社文化大使)Company Culture Ambassador

 2030年の先進諸国は少子高齢化による労働力の縮小により、今まで以上に優秀な人材獲得競争が激化していく。カンパニーカルチャーアンバサダーは従業員のモチベーションを上げるための職場文化を作り、醸成していく。このポジションは優秀なコミュケーターである必要がある。会社のインターン、パートから幹部層までのすべての人と密に協力しトレーニングプログラムの開発や、無料のランチやヨガクラスなどを導入し会社の士気を高める。

●シンプリシティエキスパート(単純化エキスパート)Simplicity Expert

 現代社会は複雑で、将来的に社会システムや仕事がより複雑化していくと考えがちである。しかし、シンプリシティエキスパートはそのような状況の中で、ビジネスを簡素化し合理化できるかを考えていく仕事になる。例えば15の決済を3つに減らす、3つのインタビューを1つにする、3日かかるものを30分にするようなことができる。

 専門サービス分野においては、まったく新しい職業というよりは現在の仕事内容が、2030年に想定される社会・会社環境によってどのように変化し、そしてどのようなスキルが求められていくのかということが見られたかと思います。カナダの課題としてあげている内容は、日本と同じく少子高齢化が進み、よりグローバル化していく社会です。
 シンプリシティエキスパートは、これまでのコンサルタントであり、BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)ですが、複雑化していく2030年には単純化という表現の方がマッチするのかと思います。カンパニーカルチャーアンバサダーはHR領域ではありますが、その中でもさらに専門特化し将来一般化されて出てくるポジションでしょう。デジタルメモリアリストだけは、これまでにない、しかし、個人が自由に手軽にオンライン上に情報を発信する世の中だからこそ必要とされてくるユニークな視点での仕事なのでしょう。

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