未経験の転職コラム
2016年10月31日
“希望年収”の許容範囲は?採用担当者に聞いてみた
転職の面接時に「希望年収は?」と聞かれたら、あなたならどう答えますか?
せっかく転職をするのだから、「年収アップしたい!」というのがホンネですよね。
しかしながら、給与や待遇面の話は伝え方を間違えると採用担当者にマイナスのイメージを与えてしまうことがあるため、できれば慎重にいきたいところです。
では、どの程度が許容範囲なのでしょうか。
採用担当者に現年収と希望年収の乖離がどの程度あると気になるのかを聞いてみました。
約6割もの採用担当者は現年収と希望年収の乖離を気にする
まず、現年収と希望年収の乖離が気になると答えた採用担当者は63%と半数以上にも上りました。
そして気になる現年収と希望年収の金額の開きですが、「100万〜150万円」の乖離があると気になると答えた人が38.6%と最も多く、次いで「50万〜100万円」と答えた人が31.8%でした。200万以上の開きは論外のようです。
では「気になる」と答えた採用担当者からの具体的な意見を見てみましょう。
“気になる”派の意見
・いかなる理由で転職するにしても、新しい環境で認められるには、まず結果を出してから。現年収の50万±外は非常識に感じる。
・転職すれば給与が上がるという考え方の人が多い。具体的に希望年収の理由や希望をお伝えいただければ交渉の余地はあります。
・希望年収の方が高ければ、高望みで自身の現状がわからない人物なのではないかと思いますし、低ければ何か事情があるのではないかと疑いを持つからです。
・前年収が低すぎる場合は別ですが、あまりに年収アップばかりを前面に感じると、企業側としては人物面の不安材料になる。
・スキルがないのに50~100万円アップを希望されると、金額面で折り合わない可能性が高いのでオファーに結びつかない。
・スキルによって、プラス50万円くらいは考えられる。
・正当な理由があれば問題ないが、明確な根拠もなく、給与を上げたいと聞くと考えが甘いと感じる。
こちらを見ると現年収よりも希望年収を高く言い過ぎるだけでなく、低く言いすぎるのもあまりよくない印象を与えるようです。
しかしながら、乖離は気になるものの、アップ・ダウンの根拠がきちんと説明できればプラスに転じるな場合もあるようです。
一方、「気にならない」と答えた採用担当者の意見は以下のとおり。
“気にならない”派の意見
・業務経験が年収(希望年収)とマッチしていればOK
・自分自身の実力を自己診断しているので良いと思う。
・自分への評価としてみているため。
・後で確認するので、最初からは気にしない。
・若干の上昇を希望しているケースが多いように見受けられました。
希望年収のベストな答え方は、基本“現状維持”が無難
前述のとおり現年収よりも高く言おうが低く言おうが、根拠のない金額は採用担当者に良いイメージを与えません。
企業によって考え方が違うため、希望年収の答え方に明確な正解はありませんが、やはりもっともスマートなのは、“現状維持”です。
例えば、「現職では年収が●●●万円なので、これと同額か下回らない金額を希望します。」など。
よく謙虚な姿勢を表そうとしていきなり「貴社の規定に従います」と答えてしまっては、とくに金額の希望やこだわりがないとみなされて、理想よりも低い年収を提示されてしまう可能性もあるためおすすめできません。もしこの一言を付け加えるならば、上記のような希望を伝えた後にしましょう。
ただし、キャリアチェンジをする場合などは未経験からのチェレンジとなるため、年収が下がるケースも多いため、しっかりと自身の経験値や実力を客観的に見て、常識の範囲内で答えるようにしましょう。
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