未経験の転職コラム
2016年10月11日
気になるお仕事まるわかり!職業図鑑 ―【アパレル業界】バイヤー編
今回は人気のアパレル業界「バイヤー」のお仕事についてご紹介します!
バイヤーの仕事内容
バイヤーのおもな仕事は、国内外の展示会に出向き、生産元から売れると思う商品を見極め、予算に合わせて買い付けする商品をセレクトする仕入れ業務です。
具体的な仕事の流れ
1.トレンドをリサーチし、情報を収集
2.購買傾向などの顧客データを分析
3.商品を選定
4.メーカーや商社と仕入れ値や買取個数、輸送方法などを交渉
5.商品の買い付け
6.販売価格の決定
バイヤーは買い付けだけでなく、お店の売上をよく見ておくことも重要となってきます。ある商品がどれだけ売れて、どれだけ売れ残っているかを示すデータを「消化率」と呼び、自分が買い付けを行った商品の消化率の良し悪しが、バイヤーとしての評価につながることが多いです。そのため、販売スタッフや広報担当者に買い付けた商品のコンセプトを伝えたり、商品のレイアウトを考えることもあります。商品の魅力を最大限に引き出すこともバイヤーの大切な仕事です。最近では、店舗を構えた小売業だけでなくECサイトを運営している企業でもバイヤーの仕事が増えてきており、活躍の場が広がっている職種のひとつです。
求められる素質、スキル、役立つ資格
バイヤーとして必要となるスキルは、ファッションセンス・情報収集能力と分析力・語学力です。
ファッションセンス
ファッションセンスはバイヤーに欠かせない能力の一つです。
特定のジャンルだけではなく、幅広いジャンルの視野や知識を持っているかがポイントになります。
どのジャンルでも必要になるのは、自分の感性だけでなく、それが売れるかどうかという見極めができることです。
情報収集能力と分析力
バイヤーは自分から専門誌やネット、セミナー、関係者に直接聞くなどあらゆる手を使って情報を得なければならないため、情報収集力が必要となります。また、得た情報をもとに、客観的に市場を分析したり、自社の店舗の売れ筋商品をデータから把握する分析能力も重要です。
語学力
買い付けをする際に値段や納期を交渉するための交渉力、語学力に関しては英語はもちろんですが、フランス語やイタリア語、中国語や韓国語などができると他に差がつくでしょう。
未経験から目指すためには?
企業によっては実務経験ゼロからバイヤーを募集しているケースもあります。しかし基本的にバイヤーという仕事は、販売員などの経験を積んでからでないとできないものなので、バイヤーを目指すのであれば、まずはアパレルショップや百貨店などに就職もしくは転職することから始めてみましょう。また、アパレルの専門学校や大学の服飾科で専門知識を学んだり、バイヤーやMDという職種にターゲットを絞った講座を受講することも良いでしょう。
バイヤーの魅力、やりがい
バイヤーの仕事の魅力は、生産者と消費者をつなぐ架け橋になれるということでしょう。これまで世の中に出てこなかった良い商品を、仕入れを通して消費者に届けることができる魅力があります。そして、自分が買い付けた商品がメディアで取り上げられたり、口コミで広まったりし、ブームを生み出す可能性があります。新たなブームの発信者になれることは、大きなやりがいになるでしょう。
収入、年収
バイヤーは、どのような企業のバイヤーになるかによって大きく変わるようです。平均年収は、20代後半:350万円~400万円、30代前半:400万円~500万円、30代後半:500万円~600万円程度と言われています。
また、ヒット商品をどんどん生み出すようなカリスマバイヤーになると、年収の大幅アップも見込めます。
職場環境は(男女の比率、平均年齢など)
バイヤー職の男女比は、男性4:女性6程度です。バイヤーという職種は、通常ショップ販売員での経験を経て、その後バイイング業務を任せられるというケースが多いため、比率的には女性がやや多いようです。もちろんメンズブランドでは男性のバイヤーも多数活躍していますし、男性がレディスの商材を買い付ける事も決して珍しくはありません。
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