未経験の転職コラム
2016年12月8日
もう、応募条件をみて断念する必要はない!意外な求人票のミカタ
昔から憧れの企業だった、この求人の仕事内容は面白そうだ!この会社の環境でこれまでの経験を活かしたい!と求人票を見て思ったものの応募条件を見て断念してしまった経験をお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか。
実際に記載されている求人票の応募条件が絶対条件である!と思っている方はすぐにでも考えを改めて、果敢にチャレンジしていただきたいと思います。
今回は、このように興味はあったけど書類選考のステップ前に、応募条件をみて断念してしまった方へぜひお伝えしたい内容です。
実は応募条件は変化する
例えば、応募条件に〇〇業界での営業経験1年以上と記載されていたとしても、実際は3ヶ月でも経験していれば良いという状態になっていたりするケースなどが比較的多く見られるからです。理由としては大きく分けて4つあると思います。
①企業の採用スタンスによるから
これは、『応募条件はあくまで理想、何かしら引っかかる部分があればまずは会って見る』という採用スタンスの求人企業です。人口減少・人手不足と騒がれている現在、基本的にどの企業も採用活動に苦戦をしているからです。
よって応募条件を100%満たす必要はなく、60%くらいを満たしていれば応募してみることをお勧めします。
②転職エージェントと企業人事とのリレーションによるから
このケースは、求人広告へ直接応募する場合とは異なり、転職エージェント(人材紹介会社)を通して応募する場合に考慮したいことです。応募条件に満たなくとも、転職エージェントが仲介者として企業人事に紹介する際に、いわゆる“プッシュ”してくれるからです。
ただしこれが有効になるのはその転職エージェントと応募企業との信頼関係の度合いによります。同じ求人であってもエージェントによってリレーション力が違いますので、最適な組み合わせで応募ができると良いでしょう。
③タイミングによるから
これは、正直読むことはほぼ難しいのですが、例えば次のようなタイミングで応募条件がぐっと緩和され、それが求人票にリアルタイムに反映されていない時、応募条件を満たしていなくとも書類選考が通過します。
・求人企業の経営計画においての採用目標進捗に対して、採用が追いついていない時
・入社予定の方が急遽入社しなくなってしまった時
など求人企業にとって採用計画に何かしらのトラブルがあった際に起きがちな事象です。
④応募書類の作り込み度合いによるから
履歴書・経歴書の作り方によって、求人企業の選考官の受ける印象が変わるからです。本当は立派な経歴なのに十分に魅力が伝わらないともちろん不合格になりやすいです。逆に魅力的に作ることができれば条件を100%満たさなくとも、人事に会ってみたいと思わせることができます。
実際にどうすべきか
上記①~④のような要因で応募条件が変化していくということがわかったら、それを踏まえどうすべきかおおよそ予想はつくことかと思います。
①③は基本的には自分ではどうしようもないので、まずはどんどん書類選考を進めてみるというスタンスが必要です。
そして②は複数エージェントを使い、同じ求人についての情報を聞いてみるとエージェントごとのリレーション力が見えてきます。ただし、なかなかパワーが掛かることになりますのでバランスを考えながら取るべき戦略となるでしょう。
最後に④の書類の作り込みですが、求人票の仕事内容をじっくり読むことから始まります。
その上で次の2つに分類します。
・専門知識・経験を必要とする仕事なのか
・これまでの経験を応用できる仕事なのか
前者の場合で自分がその経験知識がない場合、残念ながらいかに自己PRをしても書類合格には結びつき難いのですが、後者の場合は経験したことや自己PR部分を工夫することによって書類通過率が上がることがおおいにあります。それはキャリアチェンジなどの未経験職種への応募の際にも役に立ちます。
例えば、
・コーヒーショップでのアルバイト経験のみでも営業職に内定
・元保険会社の個人営業マンがWebマーケティングポジションに内定
・デパートでのお菓子販売員が営業事務職に内定
・・・・・・というような成功事例が多くあります。
キャリアチェンジでの自己PRや経験・実績の記載の仕方については転職エージェントの担当に相談してみると良いでしょう。
オープンポジションを確認する
最後にもうひとつ覚えておくと良いのが、オープンポジションというものです。
オープンポジションとは、求人企業が転職エージェントに対し、『現在募集中の職種以外でも弊社に合うのでは?と思う候補者がいた際にはぜひ紹介してください』というものです。書類が合格したら、選考を通じて親和性の高いポジションを見つけていくか、もしくはその方のために新しいポジションを作るかといった流れになります。
ですので、仮に募集ポジションに現時点で興味はなくとも、オープンポジションがあれば書類を出してみることをお勧めします。また、どうしても入りたい企業があるが、募集ポジションと自分の経験が合わない場合は、オープンポジションとして求人企業に検討してもらえないかと転職エージェントに掛け合ってもらうなどしてみる価値はあるかと思います。ダメモトでも成功する確率は0ではありません。
いかがでしたでしょうか。
応募条件にとらわれることなく、まずは応募数を増やしてみる、転職エージェントを使い分ける、そしてご自身の応募書類をブラッシュアップすることで、転職活動を少しでも優位に進めていただければと思います。
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