未経験の転職コラム

2016年10月21日

期間は?保険は?退職は? 知っておきたい試用期間の基礎知識

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期間は?保険は?退職は? 知っておきたい試用期間の基礎知識

転職をする際、もしくは入社したばかりの頃に「試用期間」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。求人票にも「試用期間●ヶ月」と記載されているのを目にしたことがあるかもしれません。
基本的に大多数の企業では試用期間が設けられていますが、そもそもきちんと「試用期間」というものを理解している人は実はそんなに多くないのではないでしょうか。
あなたは、「試用期間が●ヶ月と決まっているから、そういうものなのだろう。」程度に思っていませんか?
理解しないままいるのではなく、きちんと理解した上で試用期間を過ごしましょう。

そもそも「試用期間」ってなに? なぜあるの?

そもそも「試用期間」とは、企業が求職者を採用することになったときに、その後も継続雇用することを前提としてその人の勤務態度、能力、スキルなどを見て、本採用するかどうかを決定するために設けられている期間です。
期間については企業によって異なりますが、1~6ヶ月が一般的です。期間をきちんと定めていない場合は試用期間そのものが無効ではありますが、期間の上限についての法的なルールはありません。
また、定めている試用期間が予定より延長される可能性もあるので、就業規則、労働契約書をきちんと確認しておきましょう。

試用期間中の社会保険はどうなるの?

試用期間は本採用するかどうかをジャッジするお試し期間……ということなら、社会保険はどうなるのでしょうか。
試用期間中の社会保険の考え方としては「要件に該当すれば加入しなければならず、要件に該当しなければ加入できない」というものです。そのため、自分が要件に該当しているのかしていないのか、企業任せにするのではなく自分でも確認することが大事となります。
まず、企業は試用期間中であっても、労働者を労災保険の対象としなくてはなりません。また、所定労働時間が週20時間以上かつ31日以上雇用する見込みがあれば、雇用保険の加入義務が生じます。
健康保険や厚生年金などの社会保険については、正社員の労働時間・労働日数の概ね4分の3以上で加入義務が生じます。
しかし、2ヶ月以内の契約期間を定めた雇用契約で、その契約が更新される予定がない場合は、適用除外で未加入となります。
もし、試用期間中の社会保険は未加入と言われた場合には、自分が何の条件に当てはまっていないから未加入になってしまうのか、きちんと企業に確認をしておきましょう。

試用期間中の退職は可能なの?

結論から言うと、可能です。
試用期間中の退職については、退職予定日の2週間前に退職の申し出をおこなうことが定められています。また、試用期間中であっても、正社員が退職する場合と同じく退職の申し出は、必ず書面での退職届を提出しましょう。
試用期間中で退職するのはちょっと……と早期退職すぎると悩んでしまう方もいるかもしれませんが、実際に働いてみないとわからないことも多々あります。そもそも試用期間中は、企業が適性を見極めるための期間ではありますが、お互いのミスマッチを防ぐ期間でもあります。遅かれ早かれ退職するのであれば、企業にとっても早いほうがロスが最小限で済みますし、本採用をする前の試用期間中での退職のほうがある程度許容されているでしょう。
ただし、やはり周りの人への配慮やマナーを守らなければ、試用期間中であっても円満退職は望めないので、しっかりとした対応を心がけることが大切です。

“試用期間=研修期間”ととらえていた方もいたかもしれませんが、きちんと理解しておかなければ自分が損してしまう場合もあります。
入社前にしっかりと就業規則、労働契約書を確認しておくこと。
知らなかった、で済まされないように自分で理解を深めていきましょう。

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